遺され村の美術展 概要




~ようこそ、遺され村へ~

京都から若狭へ至る山あいの道、鯖街道。
この沿道の小さな村で、
密やかな美術展を開催します。

会場は人口24人のうち60歳以上が13人という過疎の限界集落。
温泉はもちろん古刹や史跡などの名所も在りません。
在るのは無住の小さなお寺と森の中の寂れた神社。
荒れ果てた田畑とわずかばかりの民家。
澄んだ水と石だらけの川原、狭くて急な谷、苔むした石垣、
永く人の住まない空家と崩れかけた廃屋…。


けれども。
そんな村の其処此処に、
例えば欝蒼たる森の陰に、
或いはひっそりと地蔵様の祠の傍らに、
または崩れかけた納屋の中に、
鑑賞されることを期待せず
「ただ昔から其処に在るようにして在る作品たち」、
その声に静かに耳を澄ます…。

そういう美術展です。

およそこのような地域型イベントは、
地元の商工会や観光協会などの協賛や後援を得て、
村おこし町おこしを目的として行うのが常ですが、
この美術展はそういう方向では考えていません。
それは「芸術祭」や「フェスティバル」という祭りにして
静かな村をかき回したくないという思い。
そしてもう一つには、
美術展という作品に出合う舞台として、
特別な時空「ハレ」ではなく、日常の「ケ」でありたいと考えています。

何もないケの村で、美術作家たちが作り出す
「心の奥底に遺された村」を味わいにおいで下さい。






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