遺され村の美術展


新竹季次


廻る廻る、全ては廻る。

大きな巡りの中で、私たちは普段はそんな大きな事象に思いめぐらすこともなく、日々こせこせと自分の日常を送っている。

悟りなんてほど遠く、大きな何かに届くはずもなく、他者と喰らい合いながら己の世界を生きる。

でもそれでいいじゃないか。聖人になる必要がどこにある?


学生の時に下絵を描いて、苦しんで、私には描けない、と思って下絵のままずっと物置に眠っていた作品。
やっと10年後に仕上げました。「でもそれでいいじゃないか」の部分を描き足して。


2014年に完成した作品です。



【作家プロフィール】

基本的に、古典的な日本画材料を主に使って絵を描いています。
普段は大阪を拠点に活動中。大阪人。
2002年、嵯峨美術短期大学日本画模写、研究科修了。

一般的に美しいとされる花鳥風月のようなものではなく、
動物たちの生へのあくなき執着や人間の妄執にとらわれた姿といった、
悟りからはほど遠い、一見、愚かで哀しく時には滑稽で無様だと捉えられがちな姿に
生きることの本質や美しさを見いだし、また愛おしく思っています。
それらを根底的なテーマとして、「きれいごとではない生」や、私が思う生者の姿を
描くことができればと思い、日々筆を握っています。

【HP】http://tanishinoashiato.blog.fc2.com/
【Twitter】@AratakeSuetsugu


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